※講演時間25分(発表18分+質疑応答5分+入れ替え2分)
大会初日 6/4(土) | ||||||
セッション No |
講演No | 開始 | 終了 | 講演者 | タイトル | 発表要旨 |
理事会 | 11:00 | 12:50 | ||||
開会挨拶など | 13:00 | 13:05 | 開会挨拶など | |||
セッション 1 |
講演1 | 13:05 | 13:30 | ○平野剛,小幡哲史(大阪大学大学院・医学系研究科),吉江路子(日本学術振興会)(順天堂大学大学院・医学研究科),工藤和俊,大築立志(東京大学大学院・総合文化研究科),木下博(大阪大学大学院・医学系研究科) | 「熟達ホルン奏者のアンブシュア制御」 | 金管楽器演奏時の表情筋の活動と口唇周りの形状は,安定したパフォーマンスを行うために重要な要素である。本研究では,熟達ホルン奏者の筋活動と口唇周りの形状を測定し,アンブシュアの制御機構を検討した。 |
講演2 | 13:30 | 13:55 | ◎小西夕貴(龍谷大学大学院・理工学研究科),三浦雅展(龍谷大学・理工学部) | 電子ドラムは奏者に負担をかけるのか? | 異なる跳ね返り特性を持つ4種類のスネアドラムを用いた演奏に対して腕の表面筋電位を計測し,それらを比較することにより,電子ドラム演奏時における腕の負荷量を調査している. | |
講演3 | 13:55 | 14:20 | ◎野々垣亜沙美,島津祥平(龍谷大学大学院・理工学研究科),江村伯夫(金沢工業大学・感動デザイン工学研究所),三浦雅展(龍谷大学・理工学部),秋永晴子(夙川学院短大・児童教育学科),柳田 益造(同志社大学・理工学部) | CZERNYのピアノ演奏に対するスプライン曲線を用いた熟達度評価 | スプライン曲線を演奏傾向曲線として用いた従来の熟達度推定手法を応用し,CZERNYより抜粋したフレーズの演奏に対する熟達度推定を行なっている. | |
休憩1 | 14:20 | 14:30 | 休憩10分 | |||
セッション 2 |
講演4 | 14:30 | 14:55 | ○山崎晃男(大阪樟蔭女子大学・心理学部) | ピアノの連弾演奏による演奏者の気分変化 | ピアノの連弾という共同的音楽活動が演奏者自身の気分に肯定的影響を及ぼすことを示すとともに、連弾練習に含まれる個人的活動と共同的活動の割合やそれらの活動に対する演奏者の認知的評価などと気分変化との関係について検討する。 |
講演5 | 14:55 | 15:20 | ◎河瀬諭(大阪大学大学院・人間科学研究科) | 演奏者の社会的関係性が視線行動に与える影響―ピアノデュオ演奏の研究 | 本研究では、演奏者同士の社会的関係性が、演奏中の視線行動に与える影響を検討した。実験はピアノデュオ演奏を対象とし、演奏者間のリーダーシップ(主導権)を変化させた。その結果、視線行動はリーダーシップの有無により変化することが示された。 | |
講演6 | 15:20 | 15:45 | ◎高橋範行(愛知県立大学・教育福祉学部),大浦容子(新潟大学・教育学部) | ジャズ学習者とクラシック学習者の音楽聴取における相違 | ジャズの学習における音楽聴取の特徴を探るため、ジャズ学習者とクラシック学習者の音楽聴取における質的特徴を比較・検討した。結果から、学習者が音楽聴取時に注目する音楽要素は、彼らが学習する音楽様式に応じて異なることが示唆された。 | |
休憩2 | 15:45 | 15:55 | 休憩10分 | |||
特別講演 | 15:55 | 16:40 | ○大串健吾(京都市立芸術大学名誉教授) | コンサートホールの音響効果 | ||
総会・表彰式 | 16:40 | 17:30 | ||||
コンサート | 17:30 | 18:30 | 京都市立芸術大学学生 | |||
懇親会 | 18:30 | 20:30 | *懇親会場:京都市芸学内(予定) | |||
大会2日目 6/5(日) | ||||||
セッション No |
講演No | 開始 | 終了 | 講演者 | タイトル | 発表要旨 |
セッション 3 |
講演7 | 9:00 | 9:25 | ○濱村真理子 (九州大学・芸術工学府),岩宮眞一郎 (九州大学・芸術工学研究院) | 携帯型音楽プレイヤーの使用状況ならびに音楽および環境音に対する意識調査 | 携帯型音楽プレイ ヤーの使用状況に関するアンケート調査を行った。静かな環境と騒音環境において最適聴取レベルの測定を行ったところ 70dB以上で聴取していた。そこで音楽の存在が環境音の知覚におよぼす影響 を明らかにするため,フィールド調査を行った。 |
講演8 | 9:25 | 9:50 | ◎河合正登志,森本章範,奥野裕樹,柳田益造(同志社大学,理工学部) | 旋律想起に関するNIRS信号の特徴点整合を前処理とした独立成分分析 | 呈示された仮名文字で始まる題を持つ曲を想起して,まず題名を口頭で言い,その旋律を歌った場合 のNIRS信号について,特徴的な点の時刻を整合させることによって独立成分分析を用いて,題名想起と旋律想起の波形成分を脈拍成分や頭部の動きなどに起 因する成分から分離抽出する方法を示す. | |
講演9 | 9:50 | 10:15 | ○植月静,柿木達也,横山和正(兵庫県立リハビリテーション西播磨病院),橘亮輔(同志社大学大学院・生命医科学研究科),小幡哲史,木下博(大阪大学大学院・医学系研究科) | 右半球皮質下病変により表出性失音楽を呈した一症例 | 右半球皮質下に脳出血を発症後,失語症状がみられず,音楽の受容能力は比較的保たれながらも歌唱能力が著しく障害された表出性失音楽の症例について,音楽能力に関する検査とリハビリ介入を行う機会を得たので,その症状と共に経過を報告する. | |
講演10 | 10:15 | 10:40 | ○村尾忠廣(帝塚山大学・現代生活学部こども学科) | 佐渡は都か都節かーー旋法認知における陰類シ旋法の変格終止と主音の判断をめぐって | 教科書などで公式に説明されている「佐渡おけさ」を「都節」の典型的な民謡の例とするのは問題である。旋法の概念と認知の問題は終止音と変格旋法,変格終止という視点から理論的に問い直す必要がある。 | |
休憩3 | 10:40 | 10:50 | 休憩10分 | |||
セッション 4 |
講演11 | 10:50 | 11:15 | ◎安井希子(龍谷大学大学院・理工学研究科),三浦雅展(龍谷大学・理工学部) | 「Roughnessを表す新しいパラメタの提案 | 様々な立ち上がりの傾きを持つ三角波によって振幅変調された音を合成し,聴取実験でそれらの音に対するRoughnessの大きさを評価させている.その結果,立ち上がりの傾きによってその大きさが変化することを確認している. |
講演12 | 11:15 | 11:40 | ◎井口宗亮(北海道教育大学大学院・教育学研究科),吉野巌 (北海道教育大学札幌校) | 単旋律における調性的期待 -和音プライミングによる検討‐ | 和音プライミングの実験パラダイムに基づき、プライム刺激として和音進行ではなく2小節の単旋律(調性感高・中・無調)を提示し、それに続く主和音(ターゲット)への反応時間を測定したところ、プライムメロディの調性感が高いほど反応時間が速くなることが明らかになった。 | |
講演13 | 11:40 | 12:05 | ◎宮澤史穂(早稲田大学大学院・文学研究科),田中章浩(早稲田大学高等研究所),西本武彦(早稲田大学・文学学術院) | 音楽と言語情報の短期的な保持システム-保持容量の観点からの検討- | 本研究ではワーキングメモリモデルにおいて音韻情報とピッチ情報がどのように記憶されているかについての実験をおこなった。その結果、音韻情報とピッチ情報は別々にリハーサルされ、保持されていることが示唆された。 | |
講演14 | 12:05 | 12:30 | ○吉野巌(北海道教育大学札幌校),萬司(札幌市真駒内中学校),内田輝(北海道教育大学岩見沢校) | 音楽における「諸要素」と感情的性格との関連づけ:中学校音楽授業における実践的研究 | ある楽曲の諸要素(テンポ,調,強弱など)を操作することによって印象が異なる複数の演奏を用意し(例,明るく快活な印象の演奏と悲しげで憂鬱な演奏),中学校の鑑賞授業でそれらを比較聴取させることの教育的効果について検討した。 | |
昼食 | 12:30 | 13:30 | 昼食60分 | |||
セッション 5 |
講演15 | 13:30 | 13:55 | ○梅林郁子(鹿児島大学・教育学部) | 絶対音感保持状況と音の再生・再認の関連性 | 本発表は、実験参加者の絶対音感保持状況を把握した上で、既知の歌曲を利用して、外部からの参照音無しに特定の音を再生・再認させる実験を行い、絶対音感保持状況の高低と再生・再認の正確さの関係を明らかにするものである。 |
講演16 | 13:55 | 14:20 | ◎米田涼(金沢工業大学大学院・工学研究科),山田真司(金沢工業大学・情報学部) | 日本の若者が聴取するポピュラー音楽の印象の次元 | 本研究では、219曲のポピュラー音楽を用い、日本の若者が聴取する音楽の印象がどのような次元の印象空間で構成されているのかを明らかにした。その結果、音楽の印象は快さ、迫力、明るさの3次元であることが明らかになった。 | |
講演17 | 14:20 | 14:45 | ◎竹下悠哉(北里大学大学院・医療系研究科) | 音楽の感情価による聴取者のグループ特性 | 楽曲因子(音色・テンポ)を変化させた音楽を聴取した際の音楽作品の感情価測定尺度(AVSM)を調べた。各因子の変化と尺度得点の変化の間に一定の傾向を見出し、グループ分けを行った。 | |
休憩4 | 14:45 | 14:55 | 休憩10分 | |||
セッション 6 |
講演18 | 14:55 | 15:20 | ○谷口高士(大阪学院大学・情報学部),大出訓史,安藤彰男(NHK技術研究所) | 再生チャンネル数による臨場感・空間印象の変化 | 音楽,環境音,効果音など4種の5.1ch音源を用意し,5.1ch,ステレオ,モノラルで再生した。実験参加者は健聴の20代~40代女性で,1刺激を聞き終えるごとに,音の特徴の知覚的印象と臨場感や感動、空間・時間的特性などの印象に関する評価をおこなった。 |
講演19 | 15:20 | 15:45 | ○辻光宏,小宮山達也(関西大学・総合情報学部) | 異分野の音楽に対する感情価共通布置でのクラスタリング視覚化に関する考察 | 音楽作品に関する感情価について被験者の感性データを3方向から研究を進めてきました。感情価の構造を共通化することによって,舞台音楽と中島みゆきという異なる分野の音楽作品のクラスタリング評価を一般化することを試みたので,報告します。 | |
講演20 | 15:45 | 16:10 | ○星野悦子 (上野学園大学・音楽学部) | 音楽聴取から喚起されるイメージについて~「チャルダーシュ」による比較検討~ | 音楽の聴取から喚起されるイメージの性質や構造について研究した。「チャルダーシュ」(モンティ 作曲)の3種類の演奏を音楽専攻学生31名に呈示し、聴取過程中に喚起したイメージを自由記述させた。そのテキストデータをもとにデータマイニング技法に よって分析した。3種類の「チャルダーシュ」全体からは「官能性を伴う物語」、「自然のなかの回想と時間」、「楽しく踊る人々」、「演奏技巧への称賛」、 「テンポ・曲想変化への刮目」、「ポジティブ・ネガティブ両面の感情」という複数の成分やクラスターが見出された。また、個々の演奏で生じたイメージから は、音色、テンポ、演奏者の個性から喚起されたとみられる特徴が抽出された。 |