セッション4: 9:00 – 10:15 (3件) 司会: 安達真由美(北大) |
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ピアノ熟達者における主観評価と聴取者における客観評価との相関性について
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楽器演奏上の演奏動作と演奏また演奏スキル獲得過程間に相関関係が認められる。 本研究ではピアノ演奏に焦点を当て、被験者練習過程・実際の評価とゴニオメータの演奏動作データとの相関性を解明する。 特に熟達者に見られる非言語知識とスキルの抽出を目指す。 |
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ピアノ演奏における運動感の表現 - モーツァルトのピアノソナタK311による定量的研究
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音楽作品は演奏表現(解釈)によって異なる印象を与えることが知られている。 本研究は、演奏上の物理的な変量を制御することによってどのような演奏表現の表出が可能かという問題に対して、 表題のピアノ曲について主としてその運動感が得られるような変量(速度、音量、継切)の時間発展を 「合成による分析」によって検討する。 |
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演奏における表情的逸脱(expressive deviation)とそのルールについて - グリーグのピアノ協奏曲第1楽章冒頭と第2主題のアゴーギクとディナーミク,およびその連動の分析を中心にして
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山本祐子(愛知教育大)、田口友康(甲南大)、村尾忠廣(愛知教育大) |
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6人の著名なピアニストと山本裕子による演奏を解析し,アゴーギクとディナーミクに関してデータを収集した。 これらのデータが先行研究で明らかにされてきた「一般的な演奏ルール」とそれぞれどのように一致したり, しなかったりしたか,個別に比較分析した。 その上で,ルールに一致しなかったケースの理由を音楽の特異構造(idiosyncratic structure of music)との 関係から解釈を試みた。 アゴーギクとディナーミクの連動に関しては, 例外的に連動をしない対照を示す場所(フレーズの繋ぎ)が各演奏家に共通したことから, あらたな演奏ルールとして特定することにした。 |
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セッション5: 10:30 – 11:45 (3件) 司会: 山田真司(大阪芸大) |
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音楽ビートと運動ビートのタイムラグについて -マーチングステップの熟達者と未経験者の相違について-
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新山王政和、村尾忠廣(愛知教育大)、南曜子(金城学院大)、小川容子(鳥取大) |
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西洋式マーチングステップを身に付けた熟達者とそうでない人の歩き方を分析的な視点から比較した結果、 「拍点は動作の始まりなのか、終わりなのか」という視点が新たに浮上してきた。 その経緯と分析の結果について報告したい。 |
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時間縮小錯覚におよぼす区切り音の強さの影響
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時間縮小錯覚とは、短音で区切られた時間間隔Sの前に、それより短い時間間隔Pが隣接しているとき、 Sの長さが著しく過少評価される現象である。 本研究では、時間間隔を区切る刺激の性質を変化させたときに、錯覚の生じ方がどのように変化するかを検討する。 |
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音系列における時間間隔の変化の検出
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連続する時間間隔が常に少しずつ変化する音系列を呈示し,時間間隔の変化検出を求める実験を行った. 変化検出時と直前の間隔との時間差は,最初に等間隔音系列を挿入する方がしない場合よりも短かったため, 最初のいくつかの時間間隔が変化検出の比較に重要と考えられる.徐々に間隔が長く,あるいは短くなる音系列よりも, 長短交互に変化して2間隔の長さが一定となる音系列の方が変化検出が困難であったことから, ビートが変化検出に影響を及ぼすと考えられる. |
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*** 昼休み *** |
セッション6: 13:00 – 14:40 (4件) 司会: 水浪田鶴(阪大) |
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言語知識に基づく印象尺度の設計
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音楽演奏評価や楽曲検索,及び印象評価実験等で使用している印象尺度(形容詞対)は, 実験で用いる音素材に依存した形容詞であったり,過去の研究や実験で用いた形容詞であると言った 経験則に準ずる場合がほとんどである. そこで,まず;(1)幅広い層の人にアンケートをとり, 音楽場面で使う印象語を収集し,データベース化した. 次に,(2)印象語を幾つかのタイプに分類し,印象尺度としてふさわしい印象語を決定した. 最後に,(3)それらの印象語を用いて,言語知識に基づいた印象尺度の設計を行った. (1)のアンケートは Web 上で行ったため,幅広い層の自由記述回答が得られ, (2)に於いて様々なタイプに分類された. その中で,感情的性格及び感情反応に分類された印象語を(3)の印象尺度設計に用いた. 印象尺度の設計は,印象語間の同義語,反義語,類義語の関係からある条件に合う語をグループ化するという手法で行った. 手法の有効性を検証するための実験を行った結果, 従来,同タイプとして使用されてきた音楽作品の感情的性格と楽曲聴取に伴い生じる感情反応を表す印象語が,区別された. |
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発車サイン音楽のフィールド調査 - 山手線一周調査を例に -
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小川容子(鳥取大)、山崎晃男(大阪樟蔭女子大)、桑野園子(阪大) |
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本論文は,駅で流されている発車サイン音楽が,電車利用者にどのような印象を与えているのかフィールド調査 及びイメージ調査によって明らかにしたものである。 被験者は18歳から60歳までの26名。 2つの調査でおこなった「形容詞を用いた印象評定」では,迫力性,美的,金属性の3因子が同様に抽出され, 中でも美的印象に関する共通性が認められた。 |
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歌の聴取印象と再認記憶 - 言葉とメロディの関係を探る -
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歌は複数の属性を持っている。主たるものは言葉(詞)と音楽(メロディ)である。 この2つから歌の聴取における全体的印象が形成されるが、両者の関係はどのようなものであろうか。 形容詞尺度による測定から、歌の印象にはメロディの効果が詞よりも強く現れることが示された。 また、両者の印象に食違いのある歌は記憶されやすかった。 |
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音楽による感情のコミュニケーション(2)- 未経験者の表出ルールと解釈ルール -
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未経験者に打楽器を使った短い即興演奏によって数種類の基本的な感情を表出させた後、 その全演奏について別の被験者に表出意図の判断をおこなわせた。 両実験の結果から、表出ルールと解釈ルールについて検討する。 |
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セッション7: 15:00 – 16:15 (3件) 司会: 小坂直敏(NTT) |
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声楽家の演奏スタイルと音場との時間的融合に関する研究
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演奏音楽に適したホール音場の調整方法およびホール音場に適した演奏・選曲方法を提案する。 音源の自己相関関数の減衰性状が最適初期反射音遅れ時間・最適残響時間に高い相関をもつことを元に, 音楽とホール音響が一体となった声楽演奏のあり方を定量的に考察する。 |
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単旋律ギター演奏における,最適押弦位置決定システムの構築
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ギター演奏において,任意の音に対するの押弦位置は複数の可能性が存在するため, 任意の楽曲を演奏する場合その押弦位置は複数通り存在する. ここではギターの初心者のための,単旋律演奏を対象とした最適な押弦位置を決定するシステムの構築と その評価について述べている. |
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模擬育種法による作曲支援システムの試み - 多数パートへの拡張
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対話型進化計算法の一種である模擬育種法を応用し、 16パート16拍で構成される短い音楽フレーズを創作するシステムを作成した。 多数のパートを扱うために考案した部分育種の方法、 および、フレーズを組み合わせて曲に仕上げるための道具についてデモを交えながら紹介する。 |
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